「地球宿」の面白いところは、店主の「望さん」ことますだ望三郎氏が安曇野移住者で地球宿店主を経て今は安曇野市議会委員である事だ。
私は別に議員に会いに行く気はなかった。移住先輩の家にご飯を食べに行くくらいのノリで行った。そしたら面白い事が起こった。
長年”こうであったらいいのにな。。。”があっさり叶ってしまった
それは
『自分が所属する行政に自分の声が届きそうな気がするチャンネルを持てた事』
Iターンというか、地方移住の面白さってこういうところかって初めて強く実感しました。
まずは、地球宿のご説明から。
オーナーは東京都町田市からのIターン組で、元はサラリーマン。
消費し続ける都会での生活に違和感を感じ、自身で生産したものを消費するという自然な自給自足生活に近づこうと信州安曇野へ。(14年前)
人ともっと出会いたくて、心を通い合わせたくて、信州安曇野の地で地球宿をスタート。
- 長期滞在可能なホームステイスタイルのゲストハウスであり、出会いと語らいの宿にし世界各地からのゲストを受け入れている国際宿。
- 農業体験、田舎ぐらし体験、ワークショップ体験も出来る体験宿。
- 地域に根ざしつつも、ゲスト同士の繋がりも持ったコミュニティ宿。
(「地球宿HP」より抜粋)
という心意気を感じる多様チャンネルを持ったゲストハウス。
私は、この「出会いと語らいの宿」パートに夕食だけ参加しました。
※夕食はスタッフも交えて長机に大皿でみんなで食べる団らんスタイル。
ご本人も移住者だし他の若いスタッフもいるので、交友関係を広めざっくばらんに話が出来たら良いと思って参加。
ほとんど地場採れの作物で溢れた食卓は、この安曇野の地で輪の中に入り育み、つながって生きることをそれだけで語っていた。
”望さん”は、ゲストハウスの店主の顔で私とざっくばらんに接してくれた。他にも食卓を囲んだゲスト、スタッフ&(元スタッフの)ゲストの皆での食事はとても親しみのある団らんの場で、楽しく美味しかった。
そこで生まれたのは
”君んちの近所にうちの田んぼあって、もうすぐ稲刈りするから良かったら一緒にやろう”
という新たな関係だったと思う。
私の目的は十二分に達成していたのだけれど、帰りがけにもらった市議活動だよりを家で読んでいたら、得たものはそれだけじゃない事に気づいた。
自分が市政に声を上げる事が出来るのだと気づいた。
「ますだ望三郎」さんという議員の方の目で耳で声で、手で発信した事を、同じく私の五感と知性で受け取る事で市政を実感する事が出来るのだ。
これは、密かな積年の夢と言っても良い。
私だって3.11以降、多少は政治にも関心を払っている。
3.11での行政の対応はやはり私のようなズブの素人が見ても悲惨だった。
気になる議員のtwitterや、選挙前は新聞で候補者一式の公約と実績をナナメ読みする程度の関心だけれど、選挙に行かない事はもうないと思う。せめて私の手で選んだ人に託す。
その位はしなきゃという危機感を感じたのだ。
だけど、いつもそこまでだった。
「あとは任せた!」などと本気で思ってはいなかったが結局政治は自分にとってとても遠い存在だった。
議員は”センセイ”であり、講演会や議会見学、それら政治家のフィールドに、何百万分の1に過ぎない市民が上がるというのは文字通り敷居が高かった。
だから政治は市民の為のものだけれど当の関係者本人達が、日常的に話し合えるような世界はフィクションだと思っていた。
と思ったら、”センセイ”じゃない顔を持った政治にたずさわる人が、「じゃあ土曜日泊まり無しの夕飯だけね。」と言ってくる。
そしたら議会ってなんなの?これからの安曇野は?今抱えてる解決すべき問題って?
が実感帯びて分かるじゃないですか。
よく言われる「顔が見える」というのは、結局「会って話せる」という事で、なおかつ出来れば「仮面を被っていない場所で」というのがベストなんだろう。
という事を実感しましたよ。
<まとめ>
”会おうとさえすればこうなれた”というのは正論だけど、講演会に行ったって絶対こんな気持ちにはならなかったと思う。目線が同じだと実感出来る場で会える市政にたずさわる人がいるなら絶対会った方がいいと今は強く感じてる。
つまるところ
移住したけど、市政が遠いなあと感じてる人はもれなく地球宿に飯食いに行くべき!
って完全な宣伝になっちゃうんだけど(笑)、個人的にはおすすめでもある。
もちろん望さんの人柄あっての話なんだけれど、、、地球宿めちゃアットホームだし、ご飯美味しいしね。
市政に自分の声が届いたと実感出来たら、移住冥利に尽きるよな。
東京都、神奈川県では多分叶わなかった面白さだと思う。
まずは行政と議会の出している二つの月報を見比べるところから始めてみる。