「フィリップ・K・ディックのエレクトリックドリームズ」キャスト、スタッフ超分析(ロブ・スターク/アイリーン・アドラー/S・ブシェミ他)

エレクトリックドリームズ表紙

Netflixに遅れて、Amazonprimeでも始まりました。オリジナルドラマ。
全話見ました。SF部門では、本作が優勝です!

原作は「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」のフィリップ・K・ディックです。
ディックの映画化作品は
「ブレードランナー」「トータルリコール」「マイノリティリポート」
どれも映画作品のみならずSF作品としてもそのテーマ性の鋭さと深さは高く評価されている作品達です。
SF好きがニンマリのアイデアと展開、そして対話による思考実験の数々がSF好奇心をビリビリ刺激する作品達です。

まず、先にみなさんが気にされていることを否定しておきます。
ブレードランナーの重厚感が永遠10話分続くわけじゃありません!
ディックの話は面白いんですが、重いです。基本的にディストピアなので。なのでもっと気楽に観れるSFないかな
なんて思うと自然と手が遠のくんですが、そこはご安心!

良い話からファンタジーな話、ブラックな含蓄話、SF的なガジェット満載の話、知的好奇心踊る話とバリエーションは様々です。
短編原作を監督もそれぞれ別で1話完結のオムニバス形式で放映しているので10話ドラマというより、1時間ものの映画10作分と評するのが正解です。
どの作品もテーマが本質的でユニークな為、一気見よりも1話1話大切に観て味わうのがおすすめです。

スポンサーリンク

基本情報

原作
フィリップ・K・ディックの短編
発案者
ロナルド・D・ムーア
マイケル・デイナー
政策総指揮
カレン・イーガン
ブライアン・クランストン
監督
1話:ジェフリー・ライナー
主な監督作品(ドラマ)
HOMELAND Homeland(2013) – 監督
HELIX -黒い遺伝子- Helix(2014) – 製作総指揮、監督
12モンキーズ (テレビドラマ) 12 Monkeys(2015) – 製作総指揮、監督
FARGO/ファーゴ Fargo (2015) – 監督

2話:ピーター・ホートン
主なプロデュース作品
『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』(TV)

3話:フランチェスカ・グレゴリーニ
主な監督作品
映画「エマニュエルについての真実」

4話:マーク・ムンデン
主な監督作品
National Treasure(TVミニシリーズ)

5話:ジュリアン・ジャロルド
主な監督作品
『キンキブーツ』
『ジェイン・オースティン 秘められた恋』
『ザ・クラウン The Crown (2016年 ドラマ)』

6話:アラン・テイラー
主な監督作品
セックス・アンド・ザ・シティ単発数話
ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア単発数話
ゲーム・オブ・スローンズ単発数話

7話(関東・脚本):マイケル・デイナー
主な監督作品(映画)
オフビート
マイアミ・ガイズ 俺たちはギャングだ

8話(監督・脚本):デヴィッド・ファー
主な制作脚本作品
ナイト・マネジャー (2016)
ナチス第三の男(2017)<映画>

9話:トム・ハーパー
主な監督作品
戦争と平和 (2016)

10話(監督・脚本):ディー・リース
主な監督作品
マッドバウンド 哀しき友情
-2017年にネットフリックス配信作品にも関わらず、第90回アカデミー賞で助演女優賞、脚色賞、撮影賞、主題歌賞ノミネート.
脚本
1話:ロナルド・D・ムーア
主な脚本作品
『新スタートレック』シリーズ
『アウトランダー (テレビドラマ) 』

2話:トラヴィス・ビーチャム
主な脚本作品
タイタンの戦い(リメイク版) (2010) 脚本
パシフィック・リム (2013) 原案・脚本

3話:ジェシカ・メクレンバーグ
主な脚本&プロデュース作品
『ストレンジャー・シングス 未知の世界』-共同プロデュース
メリー・ジェーン (TVシリーズ)-監督プロデューサー

4話:トニー・グリソーニ
主な脚本作品
『ローズ・イン・タイドランド』
『ラスベガスをやっつけろ』
『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』

5話:マシュー・グラハム
主な脚本作品(TVドラマ)
「幼年期の終り」
「ドクターフー」
「火星の生活」

6話:カレン・イーガン&トラビス・センテル
主な制作作品(カレン)
高い城の男(共同プロデューサー)

9話:ジャック・ソーン
主な脚本作品
『ワンダー 君は太陽』
「National Treasure(TVミニシリーズ)」
制作国
イギリス
アメリア合衆国
話数
10
出演者
サラ-アンナ・パキン(1話)
主な作品
『ピアノ・レッスン
『X-MEN』シリーズ-ローグ
『トゥルーブラッド』

ジョージ-テレンス・ハワード(1話)
主な作品
映画
『Ray/レイ』
『クラッシュ』
『ハッスル&フロウ』
『アイアンマン』

ポーラ-ララ・パルヴァー(1話)
主な作品
『MI-5 英国機密諜報部』エリン・ワッツ
『SHERLOCK』アイリーン・アドラー

エミリー-ジュノー・テンプル(2話)
主な作品
『ブーリン家の姉妹』
「トランストリップ」
「マレフィセント」

アリス-ジャネル・モネイ(2話)
主な作品
「ムーンライト」「ドリーム」
主な制作(音楽)
The ArchAndroid-第53回グラミー賞において、最優秀コンテンポラリーR&Bアルバム賞受賞。

サイラス・へリック大佐-ブライアン・クランストン(3話)
主な作品
映画
『ドライヴ』
『アルゴ』
『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』
『犬ヶ島』
テレビドラマ
『マルコム in the Middle』
『ブレイキング・バッド』

ヴェラ-エッシー・デイヴィス(3話)
主な作品
マトリックス リローデッド The Matrix Reloaded
真珠の耳飾りの少女 Girl with a Pearl Earring
マトリックス レボリューションズ The Matrix Revolutions (2003)

エド・モリス-スティーブ・ブシェミ(4話)
主な作品
『レザボア・ドッグス』
『パルプ・フィクション』
『ファーゴ』
『コン・エアー』
『アルマゲドン』
『モンスターズ・インク』シリーズ
『ゴーストワールド』
『スターリンの葬送狂騒曲』

ロス捜査官-リチャード・マッデン(5話)
主な作品
ゲームオブスローン-ロブ・スターク

フォスター・リー-アナリース・バッソ(6話)
アイリーン-モーラ・ティアニー(6話)
主な作品
アフェア 情事の行方ーヘレン・ソロウェイ

父-グレッグ・キニア(7話)
主な作品
『恋愛小説家』
『リトル・ミス・サンシャイン』

イルマ・ゴードン-ジェラルディン・チャップリン(8話)
主な作品
『ドクトル・ジバゴ』(1965年)
『ナッシュビル』(1975年)
『トーク・トゥ・ハー』(2002年)

ノートン-ジャック・レイナー(8話)
主な作品
『リチャードの秘密』
『トランスフォーマー/ロストエイジ』
『シング・ストリート 未来へのうた』

アンドリュース-ベネディクト・ウォン(8話)
主な作品
『ドクター・ストレンジ』
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』

エド-ティモシー・スポール(9話)
主な作品
『秘密と嘘』
『バニラ・スカイ』
『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』
『ラストサムライ』
『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』
『魔法にかけられて』
『ハリー・ポッター』シリーズ
『アリス・イン・ワンダーランド』シリーズ

候補者-ヴェラ・ファーミガ(10話)
主な作品
映画
『ディパーテッド』
『エスター』
『マイレージ、マイライフ』
『死霊館』シリーズ
テレビドラマ
『ベイツ・モーテル』

各キャストの良かった回紹介

第二話「自動工場」
自動工場キャスト
エミリー役-ジュノー・テンプルとヒューマノイドロボットアリス役-ジャネル・モネイ。この二人の演技はとっても素晴らしかったです!
お話も十分に面白かったのですが、明らかにのめり込んで観てしまったのはこの二人の役になりきったお芝居あっての事です。
何よりわかりやすいのは、ヒューマノイドロボット役ージャネル・モネイね。ロボットといえば、顔が整い過ぎてる正にロボット!エクスマキナのEVA役アリシア・ヴィキャンデルが最近だと思いつく。こちらはアプローチが超人間ではなく、より人間に近づこうとしてるロボットです。明晰な人間らしさを持ったロボットという点でジャネル・モネイは実に絶妙!この1話だけでも見る価値有です!

第三話「人間らしさ」
人間らしさ画像
こちらもエッシー・デイヴィスとブライアン・クランストンがバチバチと芝居を高めあってましたね。ベテランの技って感じでした。特にラストの法廷(?)に立たされる二人の顔!
力強く語っている時、無言で相手を見ている時、どうすべきか葛藤している時、どのシーンにも言外の意思が滲み出してました。単なるSFではなく根っこに刺さるヒューマン、ラブストーリーになっております。

第四話「クレイジーダイヤモンド」
エレクトリックドリームズ4話画像
このタイトルで、4話目って絶対わざとでしょ?オラオラなんでしょ?って思いきや全然そんな話じゃございませんでした。
これはもうスティーブ・ブシェミという名優の力を見せつけられた作品でした。こんなダサいおっさんを痛々しく出来るのブシェミしかいないでしょ!味のある表情のオンパレードでしたよ。これストーリーテリングというよりブシェミ劇場って感じでした。ストーリーの哀しさもあって一番終わった後から余韻がクるのはこの作品でした。

中締め(キャスト・スタッフまとめ)

こうやって一人一人たぐってみると、キャストは要所要所で大物、名脇役、これから伸びそうな若者とバリエーションに富んでキャスティング
されていて非常に丁寧に作られた作品なのが分かります。それに対して1話毎に割り振られた監督、脚本家達の過去作品からみる安定感と信頼感!失敗なんか起こり得ない製作陣なのはさすがamazon primeオリジナルです。他の作品も期待できそうと思えるスタッフ陣でした。
スタッフに対する1話ごとの細かい感想は結構長くなりますのでまた後編で存分に語りたいと思います。

ではまた。

スポンサーリンク
スポンサーリンク