映画ヴェノムネタバレ感想。ジョジョや寄生獣のようなマンガ好きこそ見てほしい映画

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基本情報

監督:
ルーベン・フライシャー
脚本:
スコット・ローゼンバーグ
ジェフ・ピンクナー
ケリー・マーセル
ウィル・ビール
原作:
デイビッド・ミッチェリニー
トッド・マクファーレン
『ヴェノム』
音楽:
ルドウィグ・ゴランソン
撮影:
マシュー・リバティーク
公開:
2018年10月5日(米)
2018年11月2日(米)
上映時間:
112分
製作国:
アメリカ合衆国
言語:
英語
出演者
エディ・ブロック / ヴェノム-トム・ハーディ
アン・ウェイング-ミシェル・ウィリアムズ
カールトン・ドレイク / ライオット-リズ・アーメッド
ドラ・スカース-スコット・ヘイズ
ダン・ルイス-リード・スコット

「あらすじ」
「誰もが望む、歴史的偉業」を発見したというライフ財団が、ひそかに人体実験を行い、死者を出しているという噂をかぎつけたジャーナリストのエディ・ブロック。正義感に突き動かされ取材を進めるエディだったが、その過程で人体実験の被験者と接触し、そこで意思をもった地球外生命体「シンビオート」に寄生されてしまう。エディはシンビオートが語りかける声が聞こえるようになり、次第に体にも恐るべき変化が現れはじめる。(「映画.com」より引用抜粋)
映画『ヴェノム』公式サイト 2018年11月2日(金)全国ロードショー

※ネタバレ致します。ご注意ください

本作は、多くの日本マンガとの類似があります。
私は、マンガも映画も大好きなので、是非マンガ好きこそ本作を観て欲しいと思います。ではどんなマンガのどんなところが、似ているのか?

寄生獣のシンイチとミギーを、ハリウッドダイナミックにしたバトルシーン

ヴェノムのキメ台詞は「ウィーアーヴェノム」だ。これは、地球外生命体シンビオートのヴェノムと寄生された人間のエディ二人で一つの”ヴェノム”という意味だ。
彼らは統一された存在ではない。常に会話をし合いながら、お互いの個性、意識をしっかりと持っている。この設定自体は、寄生獣のシンイチとミギーと瓜二つだ。
だが、寄生獣はどちらかというと頭脳戦であったり、情緒による関係性の構築がメインだったが、本作はアメコミにしてハリウッド大作だ。
ゆえにビジュアルと動きの滑らかさと派手さが桁違いである。
盛大に肉体を変化させ、宙をかけ、全方位的に繰り出すレイヴで出てくるムジカの操る銀のように硬質で柔軟な触手バトルは、ダイナミックかつエキサイティングだ。
この点だけでも、日本のマンガ作品の実写化を観ているかのような素晴らしさに酔いしれる事ができる。

ヴェノムが持っている悪と正義の二面性はジョジョ5部のジョルノのそれ

ヴェノムは、正義と悪という異なった二つの概念を同立させている。
ヴェノムは、人を食べる事をためらわないし、人間をバットのようにして別の人間を叩き潰したりする事も厭わない。
だが、それはあくまで生理現象といってよく、エディと共生したことにより、エディの考え方に沿って行動する。エディが考える善人は食べてはいけないが、悪人なら食べて良い。
暴れる前にエディがきちんと「やめた方がいい」と相手に告げる余裕もシンビオートのヴェノムは与えている。
面白いのは、エディが光、ヴェノムが闇というわけではなく、二人とも似たもの同士という事だ。光も闇も二人はそれぞれ抱え混じり合っている。この捻れてどこか吹っ切れた信念はジョジョの奇妙な冒険、第5部ジョルノ・ジョバーナのそれに酷似している。麻薬は許さないが、ギャングという存在は容認している。そして、悪人を断罪することは厭わない。ギャングという悪と、善意の心を兼ね備えた一人としてジョルノがいる。そして「ヴェノム」もまたそういった存在だが、二人が一人の体なのでもう少し複雑だ。

「うしおととら」の関係性をさらに繊細でタフにした設定

本作は、うしおととらともよく似ている。正義の少年”うしお”と、人を喰らう化け物”とら”。二人で戦う時こそ最も強く、またお互いがお互いを、最も頼りにしているバディ関係だ。この点はヴェノムにも見られるが、ヴェノムは人を食べる事で永続する種族であり、エディは正に食べらている人間でもあるという矛盾を孕んでいる。
だが、その似た者同士の”負け犬”というメンタリズムに共鳴し、共生を果たしている。そこには、二人でこそ何かを成せる。という弱さを束ねた強さがある。
だが、その裏側には常に恐怖が隠れている。エディは食べられてしまう恐怖、乗っ取られてしまう恐怖、自分にとって大切な人を自らが傷つけ、殺してしまう恐怖などだ。
そんないくつもの心情がエディであり、ヴェノムでもあるというキャラクターを複雑で魅力的なものにしている。そんな複雑な関係のヴェノムがシンプルな強さを誇るライオットに挑む姿は、よりタフに感じられるのだ。

ヒナまつりのヒナと新田二人を一人でやるかのようなコメディな要素

力を自在に操る事のできるヴェノム、その力に怯えながらも従わせるエディという構図はヒナまつりのヒナと新田の姿に若干被る。新田は、ヒナの保護者でもあるし、中ば無理矢理に押しかけられて居候化された感もあり、類似性を感じる。
だが、そんな二人が一人になるとどうなるかというと、エディは自分の中のヴェノムの力の使い方も強さも全く知らない。だが、ヴェノムは散々エディの体を使って暴れまわる。という構図。
謝りながら蹴散らし、ビビりながら倒す。という巻き込まれ型の間の抜けた面白さが生まれる。クレイジーなバイクチェイスで、クールかつダイナミックに追っ手をなぎ倒しサンフランシスコの街を駆け回るが、その上でエディはオタオタと恐怖にわめいている。ミッションインポッシブルのベンジーを知っているのなら、ベンジーにイーサンが乗り移ったと考えてもらえると分かりやすい。このクールでスピーディーなコメディアクションというのもまた斬新な切り口だった。

なんといっても、金色のガッシュばりの熱いバディー感!!

熱いバディマンガといえば、「金色のガッシュ」のガッシュと清麿だ。絵柄から熱い。互いの目的の為に必要としながら、師弟のような関係でもある二人。でも根っこは、熱い友情が見え隠れしている。この友情が見え隠れしている点が、ほろっとくるし、ずっとヴェノムの二人を観ていたいと思わせるところです。
こんな凶暴そうな顔しといて、彼女に謝れないエディの背中を押すヴィランなんて今までいましたか?ロケットのラストシーンなんて泣きますよ。これぞバディ!!な熱さもしっかり描いてくれてるのがまた良い味出してるんです。

まとめ

ヴェノムの良さを少しわかっていただけたでしょうか?
ユーモアを自然に繰り出し、だけどダークさをまとったタフで凶暴なヒーロー。
その中身を紐解くと繊細ながら、友情に熱いという正に複雑にして魅力的なヒーロー像が本作のヴィランなんです!スパイダーマンなしでも、十分にいろいろな要素へ展開出来る面白さが本作にはあると私は信じています。自作もきっと観に行く!

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