映画「レッド・スパロー」感想・ネタバレ無。エロさもリアルな本格ロシアンスパイもの

ネタバレしません!

レッドスパロー公開ポスター

本作は、骨太本格スパイスリラーです。007系(ミッションインポッシブルやキングスマン、ボーンシリーズ)でもチャーリーズエンジェル系(スパイキッズなど)やソルト系(アトミックブロンドやルーシー)とは違います。言うなればジョンルカレ系(裏切りのサーカス、マリアンヌ)に見られる本当のスパイを元に作られた本格スパイ映画です。そして、題材はハニートラップを専門としたスパイ機関、しかもロシアの!というかつて誰も描いて来なかった分野です。それだけでももう十分に観る価値があると私は思いますが、素晴らしい点としては、やはり一切派手なバトルアクションがない事です!
そりゃそうです。スパイはバレたらおしまいなんです。「不審に思われた時点で作戦失敗を意味する」とはジョーカーゲームの結城中佐のセリフですね(ジョーカーゲーム原作は本格スパイものですが、映画はギャグです。お間違えなく)。お決まりのカーチェイスとか、銃撃戦とか「あれは映画の中の話だよ」てなもんです。でも、それ面白いの?と疑っている方!語ります。本格スパイ作品はこう楽しめ!

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基本情報

監督
フランシス・ローレンス
脚本
ジャスティン・ヘイス
原作
ジェイソン・マシューズ
製作会社
TSGエンターテイメント
チャーニン・エンターテイメント
公開
2018年3月2日(米)
2018年3月30日(日)
出演
ドミニカ・エゴロワ-ジェニファー・ローレンス
ネイト・ナッシュ-ジョエル・エドガートン
ワーニャ・エゴロフ-マティアス・スーナールツ
監視官-シャーロット・ランプリング
ステファニー・ブーシェ上院議員-メアリー=ルイーズ・パーカー
コルチノイ将軍-ジェレミー・アイアンズ
ザハロフ-キーラン・ハインズ

あらすじ
バレリーナの将来が怪我のために断たれたドミニカ・エゴロフ。病気の母に治療を受けさせるためにロシアの諜報機関の訓練施設に送られる。そこは、ハニートラップと心理操作を武器としてミッションの遂行するスパイ=<スパロー>の養成機関だった。持ち前の美貌と頭脳で、ドミニカは一流のスパローへと仕立て上げられる。彼女に与えられたミッションはCIA局員に接近し、ロシア政府内に潜むスパイの名を聞き出すこと。 しかしその任務は、ドミニカを想像も超える運命に導き、彼女は敵国アメリカのみならず、祖国ロシアからも狙われることに……。大国間の裏舞台での陰謀と欲望が渦巻くストーリーは、信じがたい結末へー。

ハニートラップは、目を釘付けるより心に忍び込む

レッドスパロー、ハニートラップ
うん、先にぶっちゃけますけれど本格スパイものだからってだけで本作を観に行ったんじゃないです。ジェニファー・ローレンスが本当に綺麗で(ボンキュボンのスーパープロポーション)で、なおかつヌードまで披露してるセクシースパイ作品だからというのもちょっとあります(ちょっとね!)そもそもハニートラップとは何か?

ハニートラップ(英語: Honey Trap)とは、女性スパイが対象男性を誘惑し、性的関係を利用して懐柔するか、これを相手の弱みとして脅迫し、機密情報を要求する諜報活動で、人的諜報ヒューミント(英語: Humint、Human intelligenceの略)の一種。 また、隙を見せた標的をその場で殺害することもある。(Wikipediaより)

です。その専門部隊で、育成学校の授業シーンがあるんです。あけすけで赤裸々な演習も見所ですが、やっぱり映画としての面白さは、性的なスキルの演習よりも、あくまで心に付け入る授業を施しているところです。
相手の弱点を見抜き、自然に心に忍びこみ満たす。これが本作のハニートラップなんです。この実践を経て徐々にしたたかになっていく、だけれど、元バレリーナのドミニカは、怯えや、脆さがある。完璧じゃなく、むしろ必死に食らいついている感じ。それなのに、自信を持っている時は見事に美しいジェニファー・ローレンスが見事にハマってました。

スパイは、真実で騙す

やけにリアルっぽいスパイ描写が時々あるのが最高にツボでした!それもそのはず、本作の原作著者ジェイソン・マシューズは元CIAのエージェント。やっぱり実際の現場を知っていると、ディティールが細かくて良いです。そして、何より大切なことは、真実と嘘の織り交ぜ方がとんでもなくうまいところですね。ディティールは凄まじいネタバレになってしまうので言えませんが、虚実併せてこそ人を騙せるという古今受け継がれる騙しの最上手を実に巧みに演出しております。
対して、一番リアルなのは、拷問のシーンですね。実はスパイと言えば拷問です。(秘密のボンドグッズだと思っている方もいるでしょうが…)実は「スパイだとバレる=秘密を芋づる式に引き出させる」という経過を必ず辿る為、スパイと最も身近な事というと拷問はその一つでしょう。このセットもきちんと魅せてくれる辺り本格派を感じさせます。

選択肢など与えない非情な国家ロシア

これね。アメリカCIAを善玉にし過ぎだし、そのせいでCIA無能過ぎじゃね?って気もしなくなかったけれど、マジでロシア容赦ない。肉体的にも精神的にも必ず逃げ場を塞いで追い詰めてから、話す。そしてすぐ殺す。アメリカ人人道的過ぎじゃん。と思うけれど、そこが本作のメインテーマだし、人道的なアメリカを感じるからこそドミニカは強くなっていくんです。だけどその同じ理由が、非情な容赦のない国に身を縛られているからこそ、自身の弱点にもなる。この皮肉さと哀しさこそ、一番のテーマであり面白いところです。まあ、一言で言うなれば「ロシアの殺し屋おそろしあ」って事です(どうしても言いたかった)

まとめ

急に最後まとめにかかったとか、あんなに非常だったくせにいきなり正義とか言われてもピンと来ないとかラストにかけての言いたい事は結構ありますが、このスパイディティールとジェニファー・ローレンスの美しさは期待を決して裏切りません。

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