映画「メリーポピンズ・リターンズ」おすすめ解説・海外感想まとめ シームレスな実写と手描きアニメーションがすごい! 

メリーポピンズ各アニメーションシーン
2019年のアカデミー賞美術賞にもノミネートした本作。
素晴らしい点は、実写とアニメーションのコンビネーション!予告編だけじゃイマイチぴんと来ないと思いますので、2/1の日本公開に先がけてどうすごいのかをお伝えいたします。

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基本情報

監督
ロブ・マーシャル
脚本
デヴィッド・マギー
原案
デヴィッド・マギー
ロブ・マーシャル
ジョン・デルーカ
原作
パメラ・トラバース
『メアリー・ポピンズ』
プロデューサー
マーク・プラット
製作総指揮
カラム・マクドゥガル
音楽・歌曲
マーク・シャイマン
スコット・ウィットマン
美術
ジョン・マイヤー
衣装
サンディパウエル
製作会社
ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
ルカマー・プロダクションズ
マーク・プラット・プロダクションズ
公開
2018年12月19日(米)
2019年2月1日(日)
製作国
アメリカ合衆国

出演者
メリー・ポピンズ-エミリー・ブラント
ジャック-リン-マニュエル・ミランダ
マイケル・パンクス-ベン・ウィショー
ジェーン・バンクス-エミリー・モーティマー
アナベル-ピクシー・デイヴィーズ
ジョン-ナサナエル・サレー
ジョージ-ジョエル・ドーソン
エレン-ジュリー・ウォルターズ
ウィリアム・ウェザーオール・ウィルキンズ-コリン・ファース
トプシー-メリル・ストリープ
ディック・ヴァン・ダイク-ディック・ヴァン・ダイク
【あらすじ】
大恐慌を迎え暗く厳しい時代のロンドン。前作バンクス家の長男でありかつて少年だったマイケル・バンクス(ベン・ウィショー)は、今では自らの家族を持つ親となっていた。
かつて父や祖父が働いていたフィデリティ銀行で臨時の仕事に就き、3人の子どもたちと共に、桜通り17番地に暮らしていたが、金銭的な余裕はなく、更にマイケルは妻を亡くしたばかりだった。
子どもたちは「自分たちがしっかりしなくては」と躍起になるが上手くいかず、家の中は常に荒れ放題。さらに追い打ちをかけるように、融資の返済期限切れで家を失う大ピンチ!
そんなとき、魔法使いメリー・ポピンズが風に乗って彼らのもとに舞い降りた。
20年前と同様にバンクス家の子どもたちの世話をしに来たと言う彼女は、一風変わった方法でバンクス家の子どもたちの “しつけ”を開始。
バスタブの底を抜けて海底探検をしたり、絵画の世界に飛び込み、華麗なるミュージカル・ショーを繰り広げる。そんな彼女に子供達は少しずつ心を開き始めるが、実は彼女の本当の魔法は、まだまだ始まったばかりだった…。(公式HPより抜粋)

2019年2月1日(金)全国公開!『メリー・ポピンズ リターンズ』公式サイト。世界中を魅了した、あの“魔法使い”が帰ってくる!ディズニー史上、最高のハッピーを―彼女の魔法は、美しい。映画作品の予告映像や試写会ご招待、プレゼントキャンペーンなど、お得な情報が満載!ディズニー公式 Disney.jp

54年前の前作「メリーポピンズ」のDNAを受け継ぐために蘇った手描きアニメーション

ロブ・マーシャル監督が、少年の頃に観た最初の映画が「メリーポピンズ」です。
彼にとってとても大切な作品の一つであり、続編を監督するにあたり

「自分は、続編で一体何を見たいのか」を自問した。そうして「私はアニメーション/実写の連続が欲しいと思った。」それはメリーポピンズのDNAの中にあるものだ。(NYtimes誌より)

とインタビューの中で答えている。
また、別の雑誌中でも、アニメ/実写のクロスオーバーがなければ、それはメリーポピンズ映画にはならないでしょう。とも語っており、メリーポピンズがアニメーションの中に入って動くことに対して強い愛があることを明かしています。
また、プロデューサーのマークプラットも

自分たちの映画の目的は簡単だ。魅力的な新しい物語を語りながら、オリジナルを尊重すること、そして最初の映画の手描きの活気を失わせないこと。と語っている。(vanityfair誌

ちなみに下記が、54年前のオリジナル「メリー・ポピンズ」。

色調こそ現代にアップデートしているけれど、予告を見比べただけでも一見してオリジナルを大切にしていることが分かる。

Royal Doulton Bowlシーンにおけるこだわりのすごさ

英語版しかないが、このシーンである。
この水彩画が描かれている壺の中の声と話をするメリー・ポピンズとジャック。そして、このツボの絵の中に入りこんでしまう。という実にディズニーらしい夢のあるシーンだ。
それもそのはず、このアニメと実写メディアを組み合わせる手法は、ウォルトディズニーが1920年代半ばに初めて使用したテクニックだ(アニメの中に実写の小さな女の子を配置しました)。この古典的な手法を、よりシームレスなイメージで映像化したのが本シーンだ。

本シーンのすごさを、ロブ・マーシャル監督が説明してくれている動画だ。

この馬車に乗っているトレーラーショットだが、背景は、壺の中のように陶磁調であり、さらに世界はボウルの形である曲面になっている。
現実の世界での壺の割れ目もアニメーション内で再現されている徹底した現実世界との地続き感。細部までこだわり抜いていることが見て取れる。

さらにすごいのは、アニメーションの中で取れてしまった車輪を違和感なく子供達が持ち上げ、実在のスカーフでしばっているところだ!
SFXであれば、ハリウッド映画好きの方は見慣れていると思うかもしれないが、本作のアニメーションはオリジナル作品と地続きの作品であるために全て手描きなのだ。

この懐かしくも新しい映像の素晴らしさは、前代未聞ではないかと思う。
ディズニー作品で、実写とアニメーションをつなぎ合せる作品といえば、ロジャー・ラビット [DVD]を思いつくかたも多いかもしれないが、現実世界にアニメーションキャラクターが入りこむのと、実在の人物がアニメーション世界に入りこむという大きな違いがある。
たまに、アニメーションの中に実写が入り込む演出も見たことあるにはあるが、動いたときの連結のぎこちなさを思い起こしてほしい。そんな中、本作のシームレスさは群を抜いていると思う。

メリー・ポピンズ達のアニメーション内のカラフル衣装は、実は一枚布

メリーポピンズ衣装
衣装についても、ローテクな方法でこのシームレスさを実現している。
アニメキャラクターの外観に合わせて俳優のコスチュームを手塗りしているのだ。
そして、ドレスのように見える服は実は、一枚布のシンプルな服に、まるでボタンやフリルやあるいはジャケットを着ているかのように描かれているだけ。
そうして、このアニメーション世界の中でも、実在の人物が溶け込んでいるようにみえるのだ。

まとめ

他にも海底探索など、アニメーションシーンが夢のような童話的感覚を観るものに存分に与えてくれる。そしてその試みはアカデミー賞やゴールデングローブ賞などといった重要な賞レースの結果にも現れているとおり、期待に応えてくれる素晴らしいシーンばかりだ。その部分だけでも、わたしは十分観る価値があると思う。

○【関連作品】
言わずもがなのオリジナル版映画「メリーポピンズ」
マイ・フェア・レディ、サウンド・オブ・ミュージックの名女優。ジュリー・アンドリュースの映画デビュー作にして、いきなりアカデミー主演女優賞を獲ったすごい作品。

パメラ・トラバースによる「メリー・ポピンズ」誕生秘話を描いた映画。

原作。私はこの作品で、夢があって優しさがあれば、イジワルも愛なのかもと思えるようになりました。



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