日本リメイクされた台湾映画「あの頃、君を追いかけた」オリジナル版13の良さ


まず本作は、リメイクされるだけあって良い作品です!どんなキーワードが刺さるかというと

ティーン、青春、初恋、バカ、甘酸っぱい 大人になってもまだ…のキーワードは100%ヒットする名作!

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基本情報

監督
ギデンズ・コー(九把刀)
脚本
ギデンズ・コー(九把刀)

出演者
クー・チェンドン(柯震東) – 柯景騰(コー・チントン)/コートン
ミシェル・チェン(陳妍希) – 沈佳宜(シェン・チアイー)
スティーブン・ハオ(郝劭文) – 謝明和(シエ・ミンハ)/阿和
ジュアン・ハオチュエン(荘濠全) – 曹国勝(ツァオ・グオション)
イエン・ションユー(鄢勝宇) – 許博淳(シュー・ボーチュン)/勃起
ツァイ・チャンシエン(蔡昌憲) – 廖英宏(リャオ・インホン)/マタカキ
フー・チアウェイ(胡家瑋)/ワンワン(弯弯) – 胡家瑋(フー・チアウェイ)
製作会社
ソニー・ミュージックエンタテインメント(台湾)
群星瑞智国際芸能有限公司
公開
2011年8月19日(台湾)
2013年9月14日(日本)
上映時間
110分
製作国
台湾
言語
北京語、台湾語

「あらすじ」
1990年代、台湾中西部の町・彰化。男子高校生コートンは、悪友たちとつるんでくだらないイタズラで授業を妨害しては担任を困らせていた。そこで担任教師は、優等生の女子生徒チアイーを監視役としてコートンの後ろの席に座らせることに。コートンは口うるさいチアイーをわずらわしく感じながらも、次第に彼女にひかれていくー。(wikipediaより抜粋)

※一部、ネタバレします。

上記の要素踏まえて、オリジナルの素晴らしい要素を13個書き出してみました。

引っかかるところあれば是非、オリジナルも観てみて下さいね。

1.三十代、四十代男性が確実にうめくリアルな90年代の青春描写

リメイク版は同年代の女性に響くように作り直していましたが、こちらは男子悶絶必死なんです。何しろ小ネタがリアル。
スラムダンクの絵柄が変わったから、井上雄彦死んだ都市伝説が出たり、飯島愛のAVの話してたり。あの頃へタイムスリップ必死な作品です。

2.愛すべきおバカ下ネタが、振り切っていて素晴らしい

自伝といえどフィクションなんですから、思い切りやればいいんだ。とばかりのはっちゃけ具合。学校でオ◯ニー競争とかバカ過ぎです!出した後どう処理する気だったんでしょうか!?
学生当時、仲間でやればもっと楽しいで、加速していってやり過ぎになる下ネタ。
それが本当に楽しさの源泉だったどうしようもないあの頃を忠実に再現してます。

3.おバカ四人組誰もが、三枚目なバカでもあるという潔い青春描写

ここ私は、とても推しますが映画だとそれぞれの役割があるんでヒロインに恋をする主人公男ってバカ仲間グループだとしても実はあんまり滑らないし、引くほど身体はらないで笑ってるだけの美味しいとこどりのイメージがあります。
でも、本作のコートンは一番バカです。しかも一番身体をはってます。と思いきや他の奴らも愛しいほどのバカ具合。それなのに、ちゃんと友情も愛情も知ってるやつらが本当に愛しいんです。

4.時代の後ろ暗い部分がないティーンズのすがすがしさが最高

アジアのティーンズ青春作品に圧倒的に多い背景は、「抑圧と貧困」だと思います。この事実を世界に伝えなくちゃという報道的使命感を帯びた作品が多い中で、本作のぬるさが逆に心地よい。等身大の平和を描いている。時代の渦や檻を強く意識することなく己の青春に七転八倒してます。良い意味で、社会と接続してない個人的な青春に目を向けているのがとても良いです。

5.私小説が原作なのにエンタテインメントとして素直に面白いのが素晴らしい

自伝小説を自らが監督し映画化した、ものすごいオレオレ作品なのですが、エンタテインメントへの昇華の仕方が素晴らしい。普遍的なもどかしさや、突き放した眩しさや馬鹿さ。小説原作だと、繊細で細かい心理描写になりがちなところ、現在→過去→現在の時間軸を交差させたダイナミックな展開など飽きさせない工夫も随所にしてある。

6.自然豊かな田舎描写の素晴らしさ

地味に聖地巡礼したとしても、ロケ地として素晴らしい価値があります。
台湾新春市に残る旧市街の家並みや線路のノスタルジーに、港や築山からなるこじんまりとしているけど目に優しい自然景観。

日本版では長野県が舞台となってますね。こちらはこちらで田舎の美しさやのどかさを感じられる作品です。

7.スカイランタンという超弩級フォトジェニックな小道具の素晴らしい活用法

日本人が台湾に行く時必ず口走るのは「ランタン上げたい」なんですが、それ程台湾といえばランタンというほどの大切な観光資源なんです。紙で出来たランタンに願いを込めて空に飛ばすという行為と映像は正にドラマチックそのものです。
そんな最高の下地に最高にピュアで甘酸っぱいティーンの恋心を載せているシーンが用意されてるのはニクい演出過ぎます!
多分スカイランタンというと、大勢の人は「塔の上のラプンツェル」をイメージすると思いますが、願いを込めて空に上げるなら代表される映画はこれ!「あの頃、君を追いかけた」思わず真似したくなるこのシーン!そんなかぶれる良さがこのランタン打上げシーンには詰まってます。

8.あの頃と今を交錯する振り返り型の展開が、わたしの心の扉も開けてくれる

この作品を私ごとにした大きな要因は、作中に主人公が眩しくて、恥ずかしいあの頃を振り返りつつも現代にまた戻ってくるところです。記憶というのはゲンキンなもので目の前に密接する出来事が起こると突然現れる性質があります。本作は正にその要素を的確についています。コートンがあの頃に戻った時、私達観客も自身のあの頃の記憶をノックしたのだと思います。
通常の過去から現代への時間軸ではコートンの生い立ちを追いかけるだけだったのですが、一度過去に戻る事で見事に私達の記憶の中に眠る懐かしさも蘇らせてくれました。

9、地震という大きな出来事で揺り動かされたほんとうの気持ちが分かりみ200%過ぎた

東日本大震災を通じて私自身、安否確認の連絡というものは心がその人に向いていなければ出来ない。という事を理解しました。当時仙台に出張に行っていた仲の良い友人の安否を知ったのは別の友人づて。という事もありました。
逆に家族よりも前に頭をよぎる人がいました。
本作でコートンが、チアイーに電話をかけるのはそんな制御出来ない気持ちの表出があったからです。この一般化できる気持ちを見事に表しつつも、
災害×長い時間離れていた×「心配で電話した」真心 という組み合わせがロマンチックラブストーリーに昇華されているんです。

10.ラストシーン良い意味で裏切られるのが小気味よい

これは書いていけない類のネタバレなので詳細は書きませんが、このラストシーンがあったからこそ、そしてラストシーンがしっかり共感できるし、説得力もあるからこそ本作は名作になったんだと思います。

お約束的展開でも、リアリティ満載でもなくその間をぬって、きちんとコートンがコートンらしさを持ってケリをつける。これこそ青春物語。フィクションエンタテインメントの醍醐味なんです。

11.チアイー役、ミシェル・チェンの清楚可憐な優等生ヒロインな居ずまいの素晴らしさ

ポニーテール

ミシェル・チェンのポニーテールシーン

完全個人的な意見とお思いの方、そうじゃないんです。
本作のミシェル・チェン高校生男子諸君の最大公約数的優等生ヒロイン像を的確に突いているんです。

ポニーテールにするタイミングの完璧さとかストーリー上の巧さももちろんありますが、これはもう天性のハマり役としか言いようがない!

しかも、クラスの男子みんなが憧れてるって構図がまた最高なんだ。
たぶんこれも普遍的な存在で各学年に一人はいる女神様像で、そんな女神様を庇っちゃうバカ。という関係性で恋が始まるのがこれまた絶妙。

12.もどかしさ80%、幼稚さ120%な恋愛模様が感動する

この幼稚さっていうのは、下ネタとかギャグの馬鹿さだけじゃなくて、めぞん一刻ばりに全然直球勝負しないところや、素直になれない幼稚さのことです。
それ故に、ラストシーンで積み上げて来た切ない伏線回収による想いの解放がカタルシスに包まれるんです。
そのままコートンと飲みに行けるんじゃないかってくらいこちらとしては仲良くなっちゃってる。そのくらいコートンの人生、人柄が愛しい作品。

13.「青春は、恥と後悔と初恋で作られる」というキャッチコピーの素晴らしさ

なんという的を得たキャッチ!そして、心を撃ち抜いて切なさをにじませるキャッチ!何度ももキャッチと言いたいほど、心を捕まえて離さない素晴らしいキャッチコピーだと思います。
ちなみに、日本版は「たかが10年の片想い」です。

まとめ

とにかく「思い出す」「大人になれない」というキーワードに対して抜群の効果を発揮する作品です。想い出はいつも眩しいを地でいくようなノスタルジー×ピュアが大好物な人にとっては正に極上の作品です。

「日本版リメイク作品情報」

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