9/1(土)本日、松本の蕎麦屋さん「かまくらや」主催で、地域の方々向けに夏の新蕎麦振る舞い会が実施された。会場は安曇野市三郷温のかまくらや三郷営農センター
9 :00~15:00の時間帯に実施。
なんとこれ、登録いらない、お金もいらないの無料振る舞い。
信州といえば蕎麦、それでこの時期は夏の新蕎麦!
ん?無料でつられて来ましたが、夏の新蕎麦って何?
夏の新蕎麦について
5月に種を撒き、8月に収穫する蕎麦を夏蕎麦、秋の新蕎麦とその区別できるように「夏新(なつしん)」と呼ばれています。まだ栽培している産地や生産者もあまりないので、大変貴重な蕎麦です。夏蕎麦はさっぱりとしています。大変おいしい蕎麦です。
ちなみに秋(10月下旬から11月上旬)に刈り入れた蕎麦の実で作られたお蕎麦を、「秋新(あきしん)」と呼びます。こちらの方が香りが高く、味わいが深いと言われています。江戸っ子は、この秋に出てくる 「新蕎麦」を心待ちにしていたそうです。
知らないで食べていましたが、そういえばさっぱりして食べやすかった。
さらに、また秋の楽しみができました!
ちなみにかまくらやさんの蕎麦の実はすべて、松本、安曇野の自社農園産。
しかも遊休荒廃農地を再生し、再び畑として利用できるようにする活動を行っています。
少子高齢化による影響は農地にも広がっています。毎年耕作放棄地が増え、荒廃農地は増加の一途を辿っております。昨今、空家問題はよくクローズアップされていますが、農地も同様に引き取り手がなく空き農地問題は深刻です。
そんな問題を解決し、地域の役に立とうと土を引き受けては、草を刈り、木を倒し、重機を入れて畑へと戻していきます。そんな取り組みが認定され、平成25年に長野県知事賞、翌年の平成26年には農林水産大臣賞も受賞しております。(かまくらやHPより抜粋、引用)
「地域とのつながりを大切に」
を標榜している企業だけあって、地域貢献力は半端じゃありません。
こういった尊い企業は素直に応援したくなります。
本企画も地域とのつながりの一環で2017年から始まりました。
今年は、なんと1200食程度前日に仕込みで用意した事。
その場で茹でてくれ、汁も二種類。トッピングまでついてくる!
その上、お代わり自由、正に超豪華大判振る舞い。

さて、肝心なお味ですがのどごしが良い、ツルッとなる爽やかな蕎麦でした。
これに大根(ちょっと辛味強めでした…)とワカメ、ねぎが拍車をかけるスッキリさ。信州人は素麺の代わりに夏蕎麦を食べていたのかもしれません。
そのくらいさっぱりとしていました。
信州の蕎麦は、麺の太さや長さが均等ではなく噛んで風味も共に味わう、いわゆる「田舎蕎麦」のイメージがありましたが、かまくらやさんの蕎麦は見事に均一。
長野にきて忘れかけていた「蕎麦のつるるとしたのどごし」が蘇りました。
10時ごろに伺いましたが会場は大変な賑やかさ。
常時20人程並んで、食べている人も30〜40人くらい。
これ1200食で足りるのかなあと思ったら、その場でも蕎麦打ちしてました。
蕎麦打ちライブまでやってるのはもう驚きのホスピタリティーですね。

私の隣で、小さなお子さんが食い入るように粉から麺に変わるまでを眺めておりました。
「自分の口に入っているものがどうやってできるのか?」百聞は一見にしかず!目視による教育は、食育にも大切な事ですよね。麺の均一な切筋は、正に職人芸でした。
※実際に販売している製品も蕎麦はすべて手打ち、手切りとの事。
地域住民同僚を繋ぐ架け橋にも
隣の席にいたおばちゃんとも
「兄ちゃんお代わりしてんか?」「え?ああ、どうしようかなあ」
「若いんだから食べる」「そうですね!します」「よっしゃ、ついてこ」
なんて軽快な会話もありつつ、最後の方は
「蕎麦湯もあるんかなあ」「ええ、一緒に頼んでみましょう」
なんていう展開になり、頼んでみたら快諾。
私と隣のおばちゃんを機に、会場に蕎麦湯ウェーブが到来してました(言い過ぎ)。
引っ越して来たばかりの話をしたら、周辺地域のよもやま話も教えて頂きました。
この企画による繋りは、蕎麦屋かまくらやと住民だけじゃなくて、住民同士も繋いでいるんだなあと思い心が温かくなりました。
唯一不満があるとすれば、かまくらやさんが商売気なさ過ぎてなんの商品も置いてなかったって事。何か買って感謝の気持ちを伝えたかったな。
残念なことに料理店はないですが、松本駅周辺に商品の路面店があるようだから、次松本に行くとき、寄ってみようと!
ちなみに、上リンク(10月6日、7日、8日開催/松本市松本城公園にて)にも参加するようです。
ぜひこちらもチェックしてみてください!
うーん、昼に2杯も食べたのに、書いていたら蕎麦が食べたくなって来た。