長野県安曇野市 移住支援・受入れ側インタビュー!第一弾「移住して来た人達が面白そうな事をしていた」

「受入れ側ってどう思ってるんだろう?」

移住する前からずっと気になっていたけれど、どこにも出ていないのでもう自分で立ち上げる事にしました!

題して

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「移住受入れ側のホンネトーク!インタビュー」

第一弾は、私が家を探す間お世話になったシェアハウス高橋様の運営者吉田さんです。

会場は、最近コワーキングスペースを始めた北アルプスワークサイト様にお邪魔しました。普段はカフェ(「月とビスケット」という名前)をやっているのでとってもオシャレです。

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コワーキングスペース「北アルプスワークサイト」店内

プロフィール:

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吉田美穂(ヨシダミホ)さん

吉田建築設計事務所にて庭や学校ビオトープ、公園緑地などの環境設計を手がけると共に昨年、シェアハウス高橋もOPEN。安曇野市有明(旧穂高町)に生まれ現在40代でいらっしゃいますが、大学4年間東京都に行った後に帰省、以降はここ安曇野に住み続けている生粋の安曇人です。

ー本日はよろしくお願いいたします。いきなり核心のようなところを聞いちゃいますが、ムラ社会のような閉鎖的な感じは移住者に対してあると思いますか?

吉田さん:うーん。どうでしょうか。地元の繋がりは確かに強いとは思いますけれど、うちの地区だと子供の保育園など行くとクラス30人中半分が地元、半分が移住した来た方という感じで移住して来た方が多いのであまりそんなイメージはありません。ただ町会だとかは移住してきた方はあまり入ってくれない印象はありますね。お祭りも参加するのは地元の人が大半という感じ。私としては、そういう時こそ仲良くできるチャンスなのにもったいないなあと感じます。役職とかについてしまうと結構大変ですけれどね(笑)とはいえ貴重な仲良くなる機会ですし、入った方がいいのにとは思います。

ーどうして町会に入ってくれないのでしょうか?

吉田さん:区費と公民館費でそれぞれ年間1万円近くかかるんです。それがやっぱり払いたくないのかなあ。子供がいれば公民館だとかは結構利用する機会もあると思うんですが、市役所ではあまり案内しないみたいなので、初めに知らされないで入らないままの方もいるんじゃないかなあとは思います。

ー移住する方が多くても、地元と移住者ってくくりはできてしまっていると思うんですが逆にどういう事していると地元の人って感じがしますか?

吉田さん:やっぱりお祭りとか、町の行事とかに参加するだけじゃなくて、一緒に作る側に回ってくれるとすごく近くに感じます。

ー移住して来た方によって自分の生活が変化した事ってありますか?

吉田さん:私、今お醤油をつくっているんですけれどその仲間は皆移住して来た人達なんです。地元の人間は私一人。あと田んぼも1枚を5件で分けて無農薬、植えるのも、刈取りも手で稲作しているんですけれど、それもおんなじ。どちらも移住して来た人達がやろうって始めたのに私が面白そうって後から入れてもらいました。とても楽しいですよ。

「地元の人達が捨て去ってしまった伝統的な農世界を移住者が拾っている」

地元の人は醤油を自分で作るなんて大変だし面倒と思ってて、稲作はコンバインと田植え機でやるもので、ただの労働って認識なんです。私の世代でも、大変で免れたい事みたいな印象がすごく強い。だから全然ノリ気じゃない。そういう事を面白がってやってみるのは皆移住して来た方なんです。やっぱり手で作るものって美味しいし、やってみるとすごく楽しいんですけれど、地元の人は冷めてる。だからせっかく移住した来た方が農業に興味持っても全然リンクしないんです。一緒にやれたらいいのにってよく思います。

ー農に対しての価値観は逆転現象が起きているんですね!意外でした。他には、一般的に移住すると苦労する事ってどんなものがありますか?

吉田さん:すぐ思いつくのは二つあって、雪かきと車社会だという事です。どちらも高齢者になってからが特に大変です。雪かきはとにかく体力がいるんです。車も免許証自主返納してしまうともう生活必需品を買うだけでも大変。気にいって移住して来たのに、高齢者になってやっぱり暮らしていけないから神奈川に越してしまった方も知ってます。うちも車4台あるんですが、維持費だけで大変。車の為に働いてるような感覚すら覚えます。どうにかならないかといつも思います。

ー逆に安曇野の良さってどんなところですか?

吉田さん:やっぱり景色だと思います。私が一度東京に出た時期はちょうどバブル期でここら辺の景色がガラッと変わったタイミングだったんです。今まで土の畦道と石造りの水路だった景色が一斉にコンクリートになりました。地元の人は喜んでいたけれど私はそれがすごくショックでした。壊したくないと思ったんです。皆景色と言えばアルプス山脈の大パノラマの事ばかり話すんですけど、山から見下ろす町の景色も凄く綺麗なんですよ。そういう地元の景観を守りながら建築の仕事をしたいと思って戻って来たんです。

あと縄文土器とかすごく出土するんで、それくらい昔から人が住み着いて来た住みやすい場所なのかなあとも思います。

ーせっかくなので建築設計事務所ならではのご質問も良いですか?

吉田さん:もちろん!どうぞ

ー昨今、空き家がすごく多いという話がよく出て来ますが、実際のところどうですか?

 

吉田さん:多いです。うちの近所でも2、3軒ありますし、建築設計事務所の仕事していると色々空き家情報入って来ます。ただ大家さんがそれぞれ管理しているので行政でも何軒あるか把握できていないのが現状です。

ー空き家活用も話題ですが、設計事務所の方には空き家をリノベーションしたいという話は結構くるのでしょうか?

吉田さん:設計事務所という業種や名目上、依頼が多いのは圧倒的に新築です。グループホームや作業所など事業所だと空き家をリフォームして建てたものが複数あります。事業の場合は、新築の事業費が工面できないので結果的にイニシャルコストが安い空き家活用になるのが実情です。個人向けの良い空き家も沢山あるのでどんどん活用して欲しいと思います。

ー空き家を活用する良さってどんなところがありますか?

吉田さん:なんといっても古い建物なので味がありますよね。古さって絶対作れないんです。ニセモノのそういう加工も沢山ありますけれど、やっぱり味気ないんです。古いものの良さっていうのは最近日本人はあまり大切にしてないような気がしますけれど、ヨーロッパなんかではとても尊い価値なんです。うちも築二百年くらいの家なんですけれど、木造の家って実は直せばいくらでも使えるんです。けれど壊しちゃったらそれまでです。

ー個人的に古民家リノベーションというとあっちこっち直すから費用的には新築に比べて対して変わらないようなイメージがありますが実際どうなんでしょうか?

吉田さん:一概には言えません。ある程度手入れされていた家ならあまり費用はかかりません。けれど20〜30年空き家のまま放置されてしまうと痛みがひどく壊した方が早いものも多いです。とはいえ、ここまで直せばまだ伸びるという家ももちろんあるので見極め次第ですね。沢山直すと新築より高くつく事もありえます。ただ最近の傾向としては、「いざ家を買おう」と思って雑誌などを見てもまず新築しか載っていない。そうなると当然、古い家は壊して建て替えようとなってしまう事がほとんどです。

ー個人的には屋敷林も安曇野の景観には欠かせないもので、古い大きな木がある庭付古民家など見るとテンション上がりますが、そういった庭需要はあるんでしょうか?

吉田さん:空き家を買うと庭がついてくる事も多いですが、正直”庭木は切って欲しい”要望の方が多いです。維持の手間が最大のネックです。うちも大きな屋敷林ありますが、その維持の為に二年に一度庭師さん呼んで切ってもらってます。一回で二十万以上かかります。私は庭も仕事で作りますし、その価値も分かっているのでお金かけるのも当然という感覚はありますが、よく分からない。分かっていてもそれだけのお金をかける事ができない人は切っちゃいますね。せめて行政が地域の財産として保護なり補助金なり出してくれると良いのですがそれも今はありません。

ーシェアハウスは空き家活用の意味も含めて始めたんですか?

吉田さん:そうですね。空き家になっていたけれどすごく良い家なので色々な人に見てもらいたいという気持ちもあってじゃあシェアハウスにしよう。と思って始めました。

移住してきた方は、泊まるだけじゃなくここ安曇野におけるコミュニティづくりの拠点などにも利用してもらえたらと思います。

ー確かに一ヶ月いましたけれど、誰かを招待したくなる家ですよね。和と洋の良さを上手くブレンドしていて、家具も松本民芸家具で素敵でした。

<まとめ>

・移住者が多い土地なので、ムラ社会的な風土はあまりありませんが町会等のイベントに入ってガンガン作る側に回ると「移住者」レッテルははがれていく。

・就農の楽しさは、移住者側の方が満喫している。

・車社会だ。

・雪かきは体力勝負だ。

・山から見下ろす町の景色も一級品

・土器が出土する歴史ある土地

・空き家は沢山あるが、新築が人気。

・屋敷林、絶滅の危機!

・シェアハウスは、コミュニティづくりの場でもある

ー吉田さん、本当に色々とありがとう御座いました。

終始、なごやかでざっくばらんにお話してくれたおかげで、とってもオープンマインドなインタビューとなりました。

帰りも駅まで送って頂き、何から何まで本当に有難う御座いました!

私も1カ月滞在したシェアハウス高橋のサイトは下記!なにげにwi-fi付きで一人コワーキングスペースとしてもめちゃくちゃ利用してました。そんなワーケーション的な使い方としても抜群です。

share-house-t.wixsite.com

こちらは私のシェアハウス滞在記。

8/1から約1カ月、シェアハウス暮らしをした。 安曇野で1カ月シェアハウス暮らしをした事がある人が何人いるだろうか? 多分結...
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