「長野県安曇野市はどんな良いところなの?」にめちゃくちゃ真剣に答えてみた。

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仁科三湖の一つ。青木湖

東京都大田区から長野県安曇野市に引っ越して来て早40日が経とうとしている。
私は会社の都合でもなく、家庭の都合でもなく自分の意思でここに来た。

なので、多くの人に
「なんで安曇野に来たの?」と聞かれる。
とにかく聞かれる。必ず聞かれる。

いつも「景色がいいから」
というありきたりな答えを返していたが、どうもリアクションが薄い。
それだけ?というお代わりの心の声が聞こえてくるのだ。
という事で、私はこれを機にもっと棚卸しする事にした。
風呂敷を広げ、その端から端までディティールで埋め、その質問をしてくれてありがとう御座います。2時間位もらえますか?
と言えるようにする事にしたのである。
「もう食べられない」と相手が思えるまでやるのも、一つの礼である。
【長野県アンド安曇野の良いところ】

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1、アルプス大パノラマの雄大な景観

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常念岳、有明山等からなるアルプス山脈を目の前でみるパノラマは何ものにも変えがたい景観。

少し違いますが、富士山を毎日見る事ができるロケーションが関東地方ではどれだけ価値があり、高値がついているか。それだけ山々のパノラマ景観には大きな価値があるんです。ここならなんと!2LDK駐車場付月5万9千円でパノラマビューイングがゲット出来る。

2、水路と田園が整然と広がる人の手が加わった自然(里山)の美しさ

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捨ケ堰

これは景色でしょうか?、いいえ、その内面は違います。

それは人の手が加わらなければ、ここまで美しくないからです。正直私は手が加わってない犀川や梓川(安曇野の大きな川達)を素晴らしい景色とは感じません。それは日本中田舎なら、どこでも見る事ができる川沿いの景色に過ぎません。それよりも近所のわさび畑に注ぎ込む水路や堰と呼ばれる小さな水関所からなる畦道が美しいのです。
また、綺麗にそろった稲穂。水田や大切に維持されている伝統的な木造和風建築と立派な屋敷林からなる景色。

土地を各人がわがままに切り貼りしただけではない地域としての伝統景観に配慮しているからこその美しさなのです。

3、夏は涼しい

長野県といえば避暑地、それは安曇野もしかり。クーラーついてる家ほとんどありません。自然風が爽やかで涼しい。大体夜は25~7℃くらい(今年は猛暑だから寝苦しい日もあったけど)

4、人口約10万人という程よい田舎感が良い。

人口1万人を下回ると移住雑誌なんかでよく出てくる限界集落に近しい立ち位置に変わります。コミュニティが近いのは良い事ですが、同時にムラ社会の洗礼を体感する事になります。その点、10万人規模となれば、人間関係、税金問題、制度(というかローカルルール)等に関してはある程度都市的な対応がのぞめるのが魅力です。

5、移住ランキング6年連続1位(もしくは2位)という高い移住率。

これは長野県全域になりますが、安曇野地方も例にもれず移住先輩方が多く存在します。県外からの移住者は近年5年程は、平均して1300人/年程度います。道路しかり道がすでに切り開かれ、ならされているというのは歩く上で大きな違いです。行政の移住者に対する制度面、補助面含めもろもろ生活面でのアドバイザー隣人が存在しているところからスタートする事になります。
実際私が現地シェアハウスで暮らしながら家を探す事ができたのもここらへんが関係しています。

6、高い文化レベル。

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会館六十年、安曇野地区最古参館の一つ碌山美術館

日本国内における県別美術館の数(人口比率)第一位、総数でも第二位。
公民館、及び歴史資料館の数第一位。という文化施設保有数は日本トップを突っ走り続けています。
その内容も、西洋絵画、日本画家、デザイン、写真、彫刻、ガラス細工、絵本画、飛行機乗り、ナチュラリスト、庭園、コンサートホールと幅広く理解のある県民性を持っています。音楽に関しても隣の松本ではセイジオザワが主催するサイトウキネンフェスティバルが毎年開かれます。日本で唯一といってよいほど世界的に有名なクラシックイベントですね。
ちなみに安曇野の美術館数は19。
貧困や労働一辺倒に陥るとまず初めに軽視され消滅するのがこれら文化施設ですが、維持努力を続けています。文化的な県民性はひょっとすると東京都よりも高いのかもしれません。

7、とにかくオシャレな古民家の店が多い。

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嘘みたいだろ?カフェなんだぜ、これ。”松本 栞日”

ぶっちゃけ大体古民家です。カフェ、レストラン、蕎麦屋。古民家リノベーションが多いですが、刮目したいのは人口比率に対してオシャレ店舗が多過ぎるって事。土地自体の景観が美し過ぎるのと、文化レベルが高いのが相なってオシャレ店舗が増えているのではないかと推察されます。

8、土着信仰が厚い。

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安曇野は道祖神信仰が非常に強い地域です。村の守り神が道々にあり「縁結び」「疫病退散」「五穀豊穣」「家内安全」「子孫繁栄」などの願要がかけられています。まあ要はお地蔵さんなんですが、本当に数が多いです(市内で680基近く建っています)。それらを建て守り続けて来たのはその地に根ざした百姓、もしくは市民達です。大きな力におもねくより地場でコツコツと耕して来たものを各々が守る風習が根強いのです。

9、水がきれい。

みなさんおなじみアルプスの天然水です。たいてい家庭の水は地下水です。行政の観光案内に湧き水スポットがいくつも紹介されている程です(これは松本の方が多いけど)。景観的にも最高ですが、水が違うと食べ物の美味しさだって全然変わるものです。美味しんぼ第一巻で山岡さんも言ってましたから本当です。釣りが好きなら清流の生き証イワナも釣れるぜ!

10、ワイン帝国。

五一ワイン

安曇野はワイナリー2カ所しかありませんが、長野県でみると国内有数の生産地が存在します。特に五一、井筒ワインはオリジナリティ、味、コスパ含め完璧です。東京いる時から見かけると買ってましたが、こっちじゃ全てのスーパーに必ず置いてある素晴らしさ。

インバウンドは地場ワインで攻めればいいんじゃないの?と本気で思ってる位です。もちろん私も移住後、飲みまくってます。

11、地場フルーツがめちゃんこ美味い。

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これは単に東京、神奈川ではあまり道の駅や農協直売所を利用していなかっただけかもしれませんが、それらで買う地場スイカ、ぶどう、なし、桃、りんごは圧倒的です。スーパーで地場産以外のフルーツ買うのはやめました。ちなみに農業大国でもある為、とにかく道の駅は毎朝大盛況です。スーパーでも地場野菜コーナーが一番人がひしめき合っています(週三回通いの実感)。地産地消の文化が根付いているのもとっても素敵ポイントですね。

12、星が綺麗。

環境省が実施していた全国星空継続観測で「星が最も輝いて見える場所」第1位に認定された日本一の星空の里・阿智村を要する長野県。安曇野地方も盆地と思いきや標高580mで車を1時間も走らせればすぐに1000m超えの素敵高原(&天文台)があちらこちらにあるのでとにかく星が綺麗です。
過去、降るような星空を実感できたのは長野県だけです。
光害も少ないので、国内天体観測のメッカでもあります。

13、冬はスキー、スノーボードを楽しめる。

スキー場数79箇所全国No1!私にとってもスキー、スノボーといえば白馬でした。とにかく雪質が良い!私も一時期ブームに乗って行ってましたが、日が昇る5時前に横浜で長距離バスに乗り4時間。たくさん滑って日が降り始める18時頃現地からバスで帰宅。という滑り8時間、バス8時間が働き出してからはきつくてやめました。それがなんとドアtoドアで片道1時間!ハラショー!

14、湖の小リゾートが充実している。

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木崎湖(私の聖地)

私が特におすすめしたい仁科三湖!安曇野地方も30分車を走らせれば木崎湖、青木湖という美しい湖のほとりで田舎リゾートする事ができます。東京でも仕事でああ疲れたな。と思ったら多摩川ほとりで電車を眺めて心をゆるめていたものですが、そんなテンションで、湖のほとりの木陰で揺れる木々、水面では逆さに見える青い空と雲、覗き込めば魚達という圧倒的なバカンス感が手に入るのです。ちなみに私が長野県に開眼したのも木崎湖に観光に行ったのが発端。本当に美しい、帰りたくない場所です。

15、天然温泉もたくさん湧いてる。

長野県で有名どころですと、野沢温泉だけな気がしますが実は県内231箇所あり全国で二番目に多い温泉地帯。安曇野地方も温泉ざっくざっくです。田沢温泉、中房温泉は国内に50箇所もないと言われる完全天然、加水なし、混ぜ物なしの正真正銘本物温泉です。その代わり熱いけど、体に対する効き目が違います。本当に疲れ取れます。これマジで。

16、素晴らしい山々に登りまくれる!

私は”山は見る派”なんですが、登る人にとっちゃあ天国ですよ。何しろ平均標高日本一。どこもかしこも山です。日本のマッターホルンと名高い槍ヶ岳など、よりどりみどり。来たからには一度はトライしてみたい事の一つ。

17、蕎麦

満を持して登場。長野県といえば蕎麦処。色々食べましたけれど、どこのお店でも美味い。そして地物で取れた生わさびと一緒に食べると永遠に食べていられます。

18、日本一のご長寿県

こちらも有名ですが、老人がとにかく元気。その中身は保健補導員制度など自治体ごとでの支え合いシステムの充実。健康、保険、病気予防に対する制度も充実しています。さらに65歳以上の有業率が43%(全国平均より10%も高い!)他にも公民館やボランティア、行楽、旅行に行く高齢者率も全国で10位内であり毎日に彩りがある生活サイクルが自然にできているのです。

19、農家の数が日本一&ファミレスとコンビニが少ない

前述したフルーツのくだりとも被りますけれど、農家が多いと地場のものを食べようという気持ちが自然と生まれます。仲良くなると差し入れもしょっちゅうですし、そうなるとまず添加物多量なコンビニ、ファミレス等の加工食品を食べなくなります。私も今の家、目の前にほっ○もっとがありますが、全く行きません。東京都時代は常連でしたが。どこのもので、何が入っているか分からないのが気持ち悪いのです。とても健康に良い土地なのです。

20、家庭ゴミがとにかく少ない「もったいない県」

家庭ゴミの少なさ、三年連続第一位です。調べて初めて知りましたけれど長野県民は、飲み会の中締めでは”あるをつくして”という挨拶が慣用句なんだそう。意味は”食べ残しをせずに出て来たものは頂きましょう”というもの、その挨拶を機に最後の10分は自分の席に戻り、食べ物を食べるのだとか。食べ残しゼロキャンペーンも行政で打ってますが、これもう全国での挨拶にしたいですね。本当に宴会のコース終盤机上はいつも目を覆いたくなります。必ず食べきれない量頼む奴許せん。と思いながら頑張って食べてました。素晴らしい国民性だよ。

番外【長野県アンド安曇野のあんまりよくないところ】

1、車ないと無理

全田舎に言いたいけれど、とにかく車社会なの本当にイラつきます。運動不足にもなるし、運転中は出来る事少ないし、維持管理費高過ぎだし、しかも地球には優しくない。個人的には使いたくないけれど、公共交通使ったら10km先の目的地行くのに往復1200円、3時間かかって諦めました。なんとかならんのだろうか。

2、冬はめちゃんこ寒い(らしい)

これはまだ体感してませんが、話だけ聞いてもビビります。-10℃以下の世界ってなに?寒さ対策のおかげで燃料費もおそらく都心の3倍位になるし(とはいえ夏はクーラー無だからトータルでは1.5倍くらいなのではと思っている)、自転車やバイクは道凍るからリスク倍付。雪おろし問題も…。どんなもんなのかな、案外楽しい面もあったらいいな。

3、映画館全然ない

なんでこんな文化施設あるのに、映画館は全然ないねん。しかもシネコンしかない。今はすぐネットに上がるからいいですけれど口コミで話題になるような作品はまずリアルタイムでは観れない。ミニシアターは都市の証なのかな。そんな時代でもない気がするんだけど

現在、そんな事言ってても仕方ないので、自分で映画スペース作りました。

日本初の”cocinema(コシネマ)”。 コミュニティとシネマの二つの側面を合わせ、 参加者同士のコミュニティ育成を重要視す...

いいところしか書かないと、パンフレットみたいでうさん臭いからダメなところも書いた。
さすがに20も出すと、良いところが随分とクリアかつ多彩になるものだなあ。もはや2時間じゃ語りきれないかも!!でもまだある気がする!
好きで住んだ場所の事を沢山語れる幸せってあるんだなあ。

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