アニメ「月がきれい」完結 めちゃ大好き感想・考察「壁必須な爆発しろ青春を描ききった日常初恋劇」

※結構ネタバレ致します

終わっちゃいましたよ。今季一番楽しみにしてました、マジで毎週欠かさず見てましたもん。
もうリア充中学生の青春恋愛譚なんですけど、毎週「爆発しろ!」って思いながら見てましたけどそれでも見届けたいって気持ちがもうかなり強くありました。

「3秒あらすじ」
中学3年生にして小説を自作している安曇小太郎と同じクラスの水野茜(陸上女子)が初めて告白し、初めて付き合い、学校を卒業する。
それだけの話である。異世界も超能力も大富豪も複雑な家庭環境の中で闇を抱えた友人もでてこない。ただただ二人が付き合い互いに戸惑いながらも関係を前に進めようとしていくど平凡ラブストーリーである。

それの何がそんな良かったの?とそれをね、私がこれから完結してしまった感動の熱量で書き抜こうと思うんです。

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1、ディティールが徹底してる

ディティールですよ!
もう私本気で「神様は細部に宿る」信者なんでディティールが凝った作品本当に大好きなんです。
ディティールが徹底したキャラクターには強く濃いリアリティが必ず付いてきます。

同じ理由で京アニ作品(特に山田尚子監督作は)は大好きなんです。
ディティールが優れた作品の何が素晴らしいかって、背景一つとってもとても多くの情報量を持っていることなんです。
本作のOP前シーンなんて、多分ほぼ全カット聖地巡礼できるし現実に起こり得る景色なんです。
(舞台は川越。学校のモデル・聖地は、東京都三鷹市にある「明星学園小中学校」です)

景色というのは、つまるところ人の営みで、そこには必ず多かれ少なかれストーリーがあります。
(部屋の家具や鞄、財布に至るまでセリフや演出には絡まなくてもきちんとキャラクターに繋がってる)
主人公本人だけじゃなく、それらを通して二人はこんなものが好きで、こんな風に過ごしている。というのが見える訳です。
また、目線がもの凄く観客と近い位置になる効果もあります。
見た事あるような風景や物が沢山出てくれば、ああこんな場所であんな事あったな、したなとなる。
同じような事を主人公達がしてようものなら、これはもうやられたっ!としか思えない。
(私は川越にも三鷹にも思い出は特にないですが、始業式や学校の廊下、図書室、通学路の踏切なんか同じではなくても思い出があります。それが蘇るだけでもうちょっと嬉しいんです)

2、主役の気持ちはほとんど仕草や声音で表してるのが、共感度MAX

主役の二人が話すとこって凄い少ないんです。
初期の方なんて一言二言であとは全部仕草か別に人間に対しての言葉で表してるんです。

台詞だととにかく熱量半端ないな。だったり、ハッとしたりする感想が多いんですが、
仕草なんかだと「わかるわ〜」からの「ぐっとくる」感じなんです。
とにかく共感できるシーンが多いんですね。
そこもとってもハマる要因でした。

1話目の出会いにしてもう炸裂仕草職人の出番ですよ。
近所のファミレスにそれぞれ家族で食べに来たところばったりってシーン。
会話しないんですよ!一切。ドリンクバーとか鉢合わせて小太郎は頭を揺する位の会釈だけして、普段飲まない珈琲注いだりする。
でも親同士はそんなの関係なくて挨拶始めたりする。
親が「茜もう食べられない、これも食べて〜」とか言っちゃう(茜は陸上部なので普段はばくばく食べている)
茜は恥ずかしくて俯向いちゃうんですね。
小太郎にも思春期を土足で踏み抜く親の矢が飛んで来る。
やっぱりうつむいて茜の方を見れない。
でも二人ともそれで、お互いを意識するんです。

この一連の感じ!
安曇小太郎(CV千葉翔也)も、水野茜(CV小原好美)もすごく等身大でありふれているんです。
もう、「THE中学生!」で二人ともすごくかわいい。

だからこそ迷いに迷った言葉や溜めに溜めた、お互いの気持ちが近づく一言に「キタコレ!」感あふれ出ちゃうんですね。
よく言ったぞ!って毎週思ってましたもん。まんまと乗せられてましたね今思うと(後悔は一切ないけど)

3,会話に対しての「らしさ」の追求が群を抜いている

まず特徴的なのはプレスコだ。プレスコって私も初めて知ったんですが、要は声を先に入れて後から絵を作成する作り方。
これ会話のリズム感や息遣いが本当リアルなんです!
中味も中学らしいものにする為にキャストに若い人間を多く起用する力の入れよう。
そうそうこんな感じだったなあ。を超えて、イマドキの中学生はこんな感じなのかと思っちゃう位、前調査も手法も技量も徹底してる。
メチャ気合い入ってるのがメラメラ伝わってきますよ。

キメのない日常台詞なんか台詞同士がかぶせせまくってるんです。食いまくってるし。
だからこそ二人の会話はスキマが生きるんですね。
もう「え?」とか「うん」とかの表現が多彩すぎて、ドギー&マギーなんですよ。

それがドラマの緩急をもの凄く際立たせてて良い効果を発揮してるんだと思いました!!
っていうか最終話の小太郎、茜の会話すごい。何回見ても心にガタガタと来る。不安と寂しさが爆発してる最高のシーン。

4、lineのやり取り中で小さな心の支え合いが必ずあるのが微笑ましい

まあずっとこの二人は微笑ましいんですけど、なんでかっていうと二人の夜のlineのやり取りなんですよ。
毎話ほぼ必ずあるんです。もう言い過ぎましたが、そこらへんもとってもリアルです。
でもリアルさだけじゃないんです。
二人が互いを大切に思い、ほふく前進くらいで丁寧に前に進んでるのが分かるのはこのlineのやり取りなんです。
毎話大抵、ちょっと落ち込んでるくだりがあってそれに対して、お互い励まし合う。大体それでにやけてる二人の絵になる。
そんな些細な励ましがお互いにとって魔法の言葉なんですね。
同時に弱さを見せられる相手であり、それをきちんと拾いあげられる関係なんです。
根底にある優しい関係性をlineが担ってるんです。

5、恋愛だけじゃなく、二人ともきちんと打ち込むものがある青春要素が、マジでまぶしい

学生でありながら恋愛に強くフォーカスするのが、少女漫画ですが本作は恋愛を主体にしながらそうでもない。
二人とも初めての恋と同じくらい大切にしてるものがある。
それが小太郎にとって小説執筆だし、茜にとって陸上だ。

恋愛パートと同じ位、小説パートと陸上パートがある。(陸上の大会(体育祭含む)シーンなんて全部で4回もある)
互いに支えあい励まし合いながら自分の夢や打ち込むものに真剣に向き合っている。
それが本作における、二人の恋愛の形だ。これこそが「リア充」だと私は思う。
足る悩みに満ちているというやつだ。内心爆発してほしいが、中学生相手にひがんでもしょうがないので素直に応援していた。
コツコツと頑張っている描写がきちんとうつされているのもとても好感を持てるところだ。
二人とも、めんどうくさい部分のない素直な誰が見ても応援したくなるようないい子像なのが新しいのかもしれない。
茜の部活引退幕なんて、素直にうるっと来たわ。
かく言う私は頑張っている学生に本当に弱い。どんなタイプでもまぶしいと思う。

6、エピソード構成、演出がうますぎるっ!!

終盤、受験勉強すらまぶしく見せる監督と脚本構成の手腕こそ本作一番の持ち味かもしれない。
12話だれる事なく見れるエピソードの緩急のつけ方や伏線の自然な見せ方。
(ここら辺はプレスコ会話の持ち味なのかも)
毎話のEDへの引きから、おまけエピソードのコミカルさも見続けられるポイントだったと思う。
懐メロ挿入歌4連続はさすがにしつこかったし、千夏ちゃんはちょっと中盤空気読まなすぎてウザかったけれど後半どうするのかなあ〜
どうやってオチをつけるのかなあと思ってたらラストのOP伏線回収鮮やか過ぎだわ!たった1コマですよ。
上手いっ!素晴らしいっ!ラストの晴れやかさにEDのニクい演出といいとにかく構成のうまさに感激し通しでしたね。

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