漫画「猫のお寺の知恩さん」5巻おすすめポイント

※ネタバレします
※画像をクリックするとAMAZONに飛びます。

知恩さん5巻表紙

基本情報

作者 オジロマコト
出版社 小学館
掲載誌 ビッグコミックスピリッツ
発表号 2016年第24号 – 連載中
巻数 既刊4巻(2017年9月10日現在)/10月30日に5感発売
ブロスコミックアワード2016“大賞”作品。

あらすじ(1〜5巻まで)

田舎の高校に進学した男子高生・源は3つ上の従姉妹のお姉ちゃん(知恩さん)が住んでいるお寺に同居する。恋でも愛でもないそわそわした関係の中で、のどかに四季の彩りと猫に囲まれ過ごす日常を丁寧に描いた無防備同居日常ドラマ。最新刊では時期は8月のお盆となり、知恩の親友「つらね」が帰省してくる。また寺のお仕事も繁忙期を迎える。源、初めての夏が始まる。

「富士山さんは思春期」のオジロマコト先生による田舎寺同居ラブコメ猫漫画です。
4巻までのオススメポイントは下記の記事を以前に書いてみましたので、こちらに譲るとして
漫画「猫のお寺の知恩さん」4巻までのオススメポイント

5巻のオススメ、早速行ってみましょう!

新キャラクター”つらね”がラブストーリーと人情劇のキーパーソン

つらねちゃん

知恩さんの高校時代の友人。都会の女つらねちゃん。相変わらずワンピースでジーンズのショートパンツが微妙に隠れちゃってる辺りが分かり過ぎてるコーディネートですが、彼女の存在はもうこの最新刊においてスッゲー効果抜群でした。
キャラクターとしても、誰もが好きになるさっぱりとしたナイスキャラですが一番良いところは、知恩さんが語らない彼女の過去を知っていて、さらに彼女が表さない気持ちもまたさりげなく匂わせてくれる事です。この”さりげなく”が肝です。
あくまで雰囲気が漂うことこそ本作の最も素晴らしい点で、ラブストーリーについてもやはり仕草や言葉の外に匂わせて読者に感じさせる事を選んでいます。これが、もう最高にクるッ!
言葉にできない匂いや温度を描きながら、言葉にしない事で感情を描く。抜きの美学ッ!
また、つらねちゃんの存在のおかげで、知恩さんの過去が立ち現れ(こうだったかもしれない)源の妄想大会が巻き起こるし、彼女の素振りにつらねちゃんがリアクションする事で知恩さんの未来への気持ちがおぼろげに広がります。
じりじりと進展があった多くの部分につらねちゃんが欠かせない存在でした!

知恩さんのお盆「棚経」仕事のリアルさが身に染みる

お寺の名が関してはありますが、外観以外であんまり寺感を感じてこなかった既刊でしたが本作、作中の時期は「お盆」寺が最も忙しい頃合いです。三日間で親戚のお坊さんと檀家巡りをする棚経仕事について、実に肉体的にハードに描かれています。こんなにもキツく圧縮した行程とは思いもしませんでした。それを克明に描いてくれたのは勉強になる内容でした。
本当はここに「なぜそんな思いをしてまで、やるのか?」に明確な答えがあると良かったのですが、これはきっとそのうち出てくるのでしょうね。今はただ「お祖父ちゃんの代わりに私が務める」ということだけでした。
ちなみにそんな厳しさの中でも、檀家さんちでも猫達が奔放に部屋の中を駆け回ってるのが本当に和み。

繰り返さない一夏の花火エピソード描写が秀逸すぎ

もうこのシーンだけで、個人的にはお腹いっぱい大満足。夏ですし、高校生と年齢的には大学生ですからもちろんやりますよ花火。本作では手持ち花火。これぞ夏の青春ですよ。花火大会でも縁日でもなく、ただ仲間達で集まって手持ち花火をするというのがリアルで良いですね。誰しもが一度はやった事のあるエピソードそのものです。
その描き方がもう本当に、リアルそのまま!

蒸し暑い夏の夜の温度。
花火の火薬と汗ばんだ匂い。
火花の明るさ、眩しさ。
火をつける為の蝋燭のか細さ、暖かさ。
ラムネの爽やかな甘さ。湧き出る炭酸。
何より楽しげな様子、はしゃぎ声。
つられて飛び出してくる犬(テン)の吠え駆け回る様子。

日本の地方のどこかで繰り広げられた、私の、貴方の、誰かの夏の思い出そのものが本作には見事に描かれていました。
こんなに素晴らしい、手持ち花火シーン見たの初めてってくらい見事な描写でしたよ!!

猫たちの自由気ままさ

本作は特に猫たちが大活躍してました。いや、何もストーリーに絡みませんよ。ただ猫は猫のままで画面をうろうろと出たり入ったりしてただけ(笑)もう本当に自由!気まま!奔放!
知恩が寝込んでいる布団のまわりに心配で集まったが良いが、遊び始める猫たちよ。
朝飯をねだり起こす猫達。
知恩とつらねとの話が盛り上がっていると現れる猫。
縁側で寝転がるいつもの姿。
お前達は1巻から一度も変わらないね。ずっとずっと猫のままで、急に利口にもタイミング良く現れたりも消えたりもせず、人間の動きや気持ちなどお構いなくコマの中を縦横無尽にうろついてるね。本当、愛しいほど猫だな。

まとめ

富士山さんは思春期は”二度と繰り返せない”今を切り取る名作でしたが、本作はその手前(思い出)と先(未来)、つまり”連なり”を描いています。本作は特にそれを感じるエピソードが多く収録されていました。棚経もつらねの帰省も、そして夏休みの学校での源と知恩さんのひと時も。よくも悪くも連なりの中で生き続ける事を選んだ知恩さんの元にやってきた新たな未来(連なり)となる源の今日、そしてこれからの日常がテーマなのかもしれません。その為に、この田舎町の寺という舞台を選んだんじゃないのかなあと思える最新刊でした。ラブコメ枠も目に見えて進んだんじゃないかなあ。次の刊が知恩さんのラブリーパートな気がしてならない!!だとしたらもう名作決定です!楽しみ!!

電子書籍のソク読み〜試し読みがいちばん長いですよ〜

こっちも面白いっすよー

にほんブログ村 漫画ブログ おすすめ漫画へ
にほんブログ村

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする