「アニメタ!」このマンガがすごい!とか賞レースに出て欲しいマンガ1

<h2>基本情報</h2>

そもそも「このマンガがすごい!2018」とは

別冊宝島の読本シリーズの企画の一つ。オトコ版 オンナ版の2つの賞があり、大学の漫画研究会、書店員、ライター、イラストレーター、編集者、評論家、俳優、声優、放送作家、お笑い芸人、ミュージシャン、スポーツ選手、アイドル、小中学生、マンガ系の専門学校生など、有名無名問わず、70〜200名前後のアンケート参加者が、2016年10月1日から20179月30日までに単行本が発売されたタイトルの中から、最もお薦めしたい5作品をランク付けし、1位10点、2位9点、3位8点、4位7点、5位6点として計算し、総合順位を決定する。アンケート参加者が選んだ作品タイトルは、それらの作品に対するコメントとともに、誌面に掲載されている。-wikipediaより引用-

さらに「マンガ大賞2018」とは

選考員は、実行委員が直接声をかけたマンガ好きの有志たち。書店員をはじめとするさまざまな職業の方が、手弁当で集まってこのお祭りを支えています。マンガ大賞の選考対象は、その年の1月1日から12月31日に出版された単行本の内、最大巻数が8巻までの作品です。
一次選考では、各選考員が「人にぜひ薦めたいと思う作品を5作品」を選出。
二次選考では、一次選考の結果から得票数10位までの作品がノミネートされます。
選考員はその全てを読み、トップ3を選びます。
その結果を集計し、年の一推し『マンガ大賞』は決定されます。-マンガ大賞公式サイトより引用ー

ひとえに賞レースに食い込んで急に注目されたりして欲しい作品にスポットを当てる記事でございます。

基本情報

作者:花村ヤソ
出版社: 講談社
連載誌:月刊モーニング・ツー
既刊:1~4巻 (2017/10/23)

あらすじ

テープが擦り切れるほど観たアニメは、あたしの人生を変えた。あたしも……こんなアニメを作ってみたい!技術ゼロの新人アニメーター・真田幸(19歳)が、0.1%の「才能」と、99.9%の「熱意」で、プロフェッショナルが集結するアニメ会社N2スタジオに入社する。絵がなかなか上達せず、周りは自分より上手い人だらけ。監督にも仕事を教わる師匠にも怒られてばかり。それで休みなし働き通しで月給6万8000円。ツラい……。でもやっぱり、命を削ってでも、私はアニメを作りたいんだ!! 夢と愛に溢れた 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序/破』などに関わった元アニメーターが描く、アニメを愛する者たちが織りなす、リアルアニメーター物語。

さて、早速どこが良いのかというところを箇条書きしていきますよ!

①かつてなくリアルなアニメーターのお仕事紹介

アニメ業界を紹介すると言えばアニメ「SHIROBAKO」や「ガーリッシュナンバー」が有名どころでしょうか。
「SHIROBAKO」なんかありえない程面白いですけれど、根底のアニメ愛というかプロフェッショナリズムみたいなマインドフルな部分をとにかくフォーカスした作品でした。それこそが観たいものだったから、大正解だったんですが、本作はもっと実務的で実際的な面が多く紹介されてます。
一言で言えば、地味な部分にフォーカスしてるんです。
動画マンに動画検査、作画監督などなかなかスポットを当てづらい(今までは当たらなかった)職機能がメインです。
凄く地味で、上手く出来たとしても仕事内容を知らない人間には決して評価される事のない業種なんです。
私、これはアニメ業界版の「地上の星」(※中島みゆきの歌)だし「LIFE!」(※ベン・スティラー監督主演の映画)だと思いました。上質のジャパアニメーションを先端で切り開くのは名だたる有名監督達かもしれませんが、支えているのはここに出てくる動検の富士さんだし、ユキムラ達動画マンなんだと。
その地味で精緻で数をこなすプロフェッショナルなお仕事を、詳細を省かず細かく紹介してくれている。
そうしないと、支えている彼らの事がリアルの世界で見えて来ないって分かってるからなんでしょう。そういうリアルなアニメーター側にも光を当てようとしてるのも、とても良い点です。

②静かに熱いスポ根

主人公のユキムラ(ヒロイン)のゼロからのし上がる成長譚なんですが、リアルに「好きな事を仕事にする人」像なんですよ。リアル夢見る努力家。スゴイ才能は開花しない、周りから突如一目置かれない。下手さをコケにされ、怒られ、稼ぎにリアルに反映して、何度もリテイクで、それでも、アニメが好きで、憧れがあるから。食らいついて行く。その繰り返しです。
うおー!熱いッ!!ほとばしってる!!って感じじゃないですが、ふと怠けて寝そべったりしている時思い出してギクリとしてしまうような部分が多々あります。
※実際、3巻まで読んでしばらくしてからふと思い出す機会が多い作品でした。

③厳しさに対しての目線がとてもドライです

一番印象的なのは、とにかくドライな目で多くの要素を捉えてるところです。特に「クリエイターを生業にする事」に対する目線は凄まじくドライです。
動検の富士さんが、動検をやっている理由なんか、おいおい勘弁してくれよ。と思う。
自分が求めるものと求められているものが違う。という現実。
「良いものが、必ずしも売れるとは限らない」
「努力が、必ずも報われるとは限らない」
等の誠に辛辣な言葉やエピローグが多々出現する。それと同じように
「私は今出来る事を一つ一つ増やしていくだけ」
「基本を教えられるのはコツコツ毎日頑張ってきた人だけ」
等、実に汗にまみれた実直な言葉達も多く出てくる。
今の時代の「働く幸せ」とはどういう事なのか、その大切な事を沢山教えてくれていると思う。

まとめ

派手さがない分、一歩一歩成長するのを丁寧に描いてるから、これからぐんぐんと面白くなるというか、大切な事をガンガン描いていってくれる無敵状態な時が来るんじゃないかと密かに期待しているというのが一番大きいです。
コツコツ重ねていく系の作品の来るべき時の爆発力って半端じゃないと思うんです。
そういうリアルな大切さや、現実にも反映するような素晴らしきお仕事力をじりじりと伝えてくれる作品です。

こちらで、一話分試し読みできます。
<モーニング公式サイト – モアイ>

こちらでは新規会員登録(初月31日は無料)で1冊分無料で読めます。
<U-NEXT>

そして、最新刊(2017.10/23発売)

にほんブログ村 漫画ブログ おすすめ漫画へ
にほんブログ村